恋愛話があーだこーだ。

ご機嫌よう。

 

この話は長いから、付き合うまでの話を書こうと思う。

 

僕は、5月末に彼女に振られた。

 

付き合った期間は約2か月と短かったけど、関わった時間としては約1年だった。

 

この1年を短いと思うか、長いと思うかは人それぞれだろう。

 

僕には、とても長く感じた。

 

なぜ長く感じたのかと言うと、初めて経験することがたくさんあったのでとても充実した結果とても長い間、側にいたと思ったのだ。

 

今年で26歳になる男が何を初めてをたくさん経験しただと思われる方も多くないだろうから、大きな思い出をつらつらと僕の感情交じりに書いていこうと思う。

 

まず彼女は18歳の大学1年生だった。

 

出会った時はまだ17歳の高校3年生だった。

 

これだけ聞くとお前犯罪じゃね?って思われる思われるかもしれないから、青眼の白龍の3枚同時召喚並みの最強の護符を提示しておく。

 

僕は、彼女のお父さんの紹介で彼女と出会ったのだ。

 

学生時代のキャバクラのマネージャーをしていた時に贔屓にしていてくれた社長の誕生日パーティにマネージャーを辞めた後も毎年招待されていて、その社長の誕生日パーティに彼女のお父さんも招待されていたのだ。

 

僕は、ずば抜けて頭が良い訳ではないがセンター試験で上位3割に入る程度の学力は保持している。

 

多分、身の回りで教師をしている人よりも総合的な学力は上の自信がある。

 

ちなみに彼女は頭が悪かった。

 

学力的にも悪かったが、生物的にも頭が悪かった。

 

ちなみに、彼女のお父さんはとても頭の良い人で僕も尊敬できる人物だと思う。

 

思春期の女の子が父親から学業を教授されることなんて世界が180度変わってもありえないだろう。

 

彼女のお父さんとしては、娘を他人に自慢できる大学に進学させたかったのだろう。

 

僕の父親もそうだった。

 

僕は世帯を持ったことがないので分からないが、親とはそういったものなのだろうか?

 

そこでお父さんに僕を専属の家庭教師として娘をサポートしてくれないか?と頼まれたわけである。

 

五等分の花嫁みたいだ。

 

給料はいただいていない。

 

お金が絡むと必要以上に責任感がまとわりつく。

 

プライベートで責任感なんてものを求めちゃいない。

 

平日は彼女は寮生活をしていたので、メッセージや電話で勉強を教えていた。

 

週末は僕の家に来てもらって勉強を教えていた。

 

これだけ聞くととても危ない話に思うでしょ?

 

僕も今、文字にしていてとても危ないことをしていたという気になってきた。

 

他人の家は気を使うし、無駄に接待されるので落ち着かないから苦手なのだ。

 

さすがに、はじめましてで僕の家に入れるほど僕は不用心じゃない。

 

事前にお父さんを含めた3人でお茶をして僕がどういう人物で彼女がどういう人物かを知る機会を設けてもらった。

 

そこでは親の顔もあるので本音じゃない所も多かったが、僕の家に来るようになってから色んなことを話してくれた。

 

今どきの女子高生の流行や遊び、彼女の恋愛観なども聞いてみた。

 

彼女は同年代や年下に恋愛感情は抱かないらしく、年上に惹かれるみたいだ。

 

また、自分に自信がないと言っていた。

 

僕は自信しかないので自信がない人がよく分からない。

 

恋愛対象は様々だが、彼女の今までの関わり方にとてもじゃないけど笑って聞けるようなことではない事が多すぎた。

 

一歩間違えれば犯罪に巻き込まれていたような事が多すぎたのだ・・・

 

自信の無さから他人の評価を期待しすぎ、危険だとしても依存してしまうのだろうか?

 

今どきの女子高生ってそういうものなの?

 

お兄さんには分からない。

 

親に言ってないことばかりだろうけど、こりゃお父さんも頭を悩ませると思った。

 

詳しくは知らなくても、側にいれば感じることもあると思うから。

 

お父さんにとって、僕は身内以外で数少ないよく知っている若者だからこそ僕に預けたのかもしれない。

 

話は戻り勉強の話になるが、彼女は知ったかぶりをする癖があり、分からないことを分からないと言えないようだ。

 

バラバラの知識で必死に問題を解こうとしているがどの知識をどう使えばいいのか理解出来ていないので一向に点数が伸びない。

 

なので、全ての教科の基礎をやり直すようにしたのだ。

 

事前にバラバラの知識がある上での基礎のやり直しなので、ある程度基礎が固まれば点と点が繋がるようにバラバラだった知識が活かされていくと思った。

 

ネタバレされたゲームや漫画みたいなものだ。

 

ここに当てはまるわけだと自分の中でも満足度の高い展開になると思った。

 

あいにく彼女は、英語だけは少し出来たので英語は教えるのが簡単だった。

 

僕は英語科目が1番苦手だから助かった。

 

その代わり、フランス語とスペイン語は得意な方だ。

 

僕は、料理が好きなのでよく料理のルーツについて調べる事があるのだが、ほとんどの料理はフランス料理から派生していることが多く、その身の回りについて知りたかったため大学生の時に第二言語でフランス語を専攻していた。

 

毎回授業終わりに教授にフランス語を1時間ほど個人的に教えてもらっていたら、自然とフランス語が理解出来るようになっていた。

 

スペイン語に関しては、アルバイトでメキシコ人と仕事をしていたのでスペイン語を話さざるを得なかった為、英語交じりのスペイン語を話しているうちにおぼつかないが理解出来るようになった。

 

多分、みんな外国語を学ぶきっかけとして、その国の人と仲良くなりたいからと言う理由が多いと思うが、僕は全て料理がきっかけである。

 

動機は何でもいいが全てきっかけが重要なんだと思う。

 

僕は、彼女にそのきっかけを与えたかった。

 

幸い、彼女は素直な性格だったと思う。

 

目標大学まで偏差値を20近く上げないといけなかったのが大変だったけど、飲み込み速度は良かったので意外と簡単かと思った。

 

が、そんな簡単なこともないのも事実。

 

ある程度はすぐに結果が出てもそこから先で応用が大事になってくる。

 

その段階まで来るとひたすら問題集の数をこなして自分の得意な問題とそうでないものの選別と対策の繰り返しになる。

 

どれだけ詰めれるかが大事になってくると思うので可能な限り問題と向き合わせた。

 

学校の定期テストもあるので、期間中の試験対策も付き合った。

 

学内のテストは、先生の色が出るので基本対策をしなくても事前の授業を覚えていれば解けると思う。

 

1番大変だったのは、僕が連休中に旅行に行っている時も分からない所があれば連絡して来たらいいと言っていた時の対応だ。

 

時間がある時は、席を外し写真なりビデオで問題を映してもらい考えた。

 

そこまでしたのはやっぱり合格して欲しかったからだ。

 

自分の力で何かを成し遂げたと言う成功体験を味わえば自然と自信が付くと思ったからだ。

 

そのために僕はかなり厳しく彼女に接した。

 

僕がいなくても自分で勉強できると言わせれるレベルにしたかった。

 

自信が付けば他人に依存することもなくストレスを軽減出来ると思う。

 

それに、寂しかったんだとも思う。

 

親が優秀なだけに自分の劣等感をよく感じていたのだとも思う。

 

子供にとって親とは1番接することの多い大人だから。

 

親はもっと勉強以外の部分を見てあげないとダメだと思った。

 

自分も高校時代は寮生活をしていて年に数日実家で暮らせばいいものだった。

 

数日しかいないから話したいこと、何を話せばいいのか分からなかった。

 

幼馴染とも遊びたかったので本当に誰とどんな話をするか決められなかった。

 

僕は、彼女にとって親でも兄弟でもないから逆に何でも言える存在だったのだろう。

 

困った人が必死に何かを訴えようとしているのを垣間見てしまうと僕はほっておけない性格だ。

 

彼女は、元々依存しやすい体質なのでメンタル面もブレが大きかった。

 

なので、メンタルケアは欠かさず行った。

 

特別なことは何もせずただ毎日の愚痴なり、楽しい話をずっと聞いてあげるだけで大抵の人はメンタルが維持出来ると思っている。

 

たまに愚痴じゃなくて罵詈雑言を浴びせられる事もあったけど、人間だしそういう気分の時もあるだろうと思って聞き流した。

 

本当にただかまって欲しいだけなんだと思う。

 

僕でよければ甘えれるだけ甘えてくれていい。

 

学園祭の時もわざわざ僕に電話で今、こんな事してるよって楽しい話をしてくれたりもした。

 

本当の意味で甘えてくれていたんだと思う。

 

そんな毎日を過ごしながら試験当日。

 

前日もしっかりと復習したし、余計な心配はせずに後はリラックスするだけって朝に電話をしたのを覚えている。

 

結果は、冒頭を読めば分かると思うが合格だった。

 

自分がこんなにも他人の人生に関われた事が嬉しかった。

 

何より満足そうな彼女の顔を見られた事が嬉しかった。

 

昔、GTOの鬼塚に憧れて学校の先生になろうかと思ったけど子供が嫌いな僕には向いていないと思って諦めたが、意外と向いているのかもしれない。

 

そこからは、下宿する場所どうするかとかどんな家具買うかなど話していた。

 

こんな話していながら僕たちは付き合っていない。

 

多分、付き合うって話をお父さんにすれば了承を得られたと思う。

 

けど、これから色んな可能性を見つけていく存在と僕のような社会の裏側にいるような人間が付き合うことは彼女にも悪いんじゃないかとも思っていた。

 

そうこうしている内に卒業式。

 

式終わりに家族でご飯に行く場所に僕も呼ばれた。

 

その辺りから僕は配信をしなくなった。

 

僕あっての今だとお父さんに感謝されたのがとても嬉しかった。

 

僕は、女子高生だけでなく1つの家族を救ったんだと思えて嬉しかった。

 

小さい時からヒーローに憧れていた。

 

それが叶った気がした。

 

僕が彼女の相手になってもいいと思えたのだ。

 

そして、3月の末に僕は彼女に告白した。

 

これまで色々厳しくもしたし、言われたくないことも言ったかもしれんけど、彼女が本当に一生懸命な姿を見ている内にもっと支えたいって思った。

付き合わへん?

 

私は、あなたの事が好きではないけど、あなたといると笑顔になれる。

 

好きではないってのは多分嘘なんだろうけど、オッケーをもらって付き合った。